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保険選びの「たて」と「よこ」

保険選びの「たて」と「よこ」

執筆:井上雅夫

更新:2013年02月18日

保険の「たて」と「よこ」

ライフプランを考えるときには、「たて」(年度別収支)と「よこ」(年齢別貯蓄残高)という2つの軸でみていくことが大切であるというお話を前回いたしましたが、実は、保険を選ぶ際にも同様に「たて」と「よこ」という考え方を当てはめて考えることができます。

保険においては、「たて」とは保障の内容や大きさ、「よこ」とは保障がどの年齢まで続くのか、ということになります。

わかりやすくするために、医療保険を例にとってご説明します。

保障期間と保険料支払期間に注目すると、医療保険には大きく分けて以下の4つのタイプがあります。

(1)保障は終身、保険料支払い期間はある年齢(たとえば60歳)まで
この場合、ある年齢を超えると保険料負担はゼロになって、給付金等の保障は一生続きます。老後の負担を最小に出来るタイプです。

(2)保障は終身、保険料支払い期間も終身
1と同様、給付金等の保障は一生続きますが、保険料も一生払い続けるタイプです。

(3)保障はある年齢(たとえば60歳)まで、保険料支払い期間もある年齢まで
ある年齢以降は保障も保険料負担もありません。それ以降も保障を続けたい場合、一時金を払って継続できることがあります。

(4)保障は終身(または80歳まで)、ただしある年齢から下がる、保険料支払い期間は終身(または80歳まで)
保険料負担は最初から最後まで一定ですが、給付金レベルがある年齢を境に、以前の半分〜5分の1程度に下がります。

「たて」の保障内容が同じだとすると、保険料は、4 → 3 → 2 → 1の順に高くなります。(但し、中には3のタイプで1より高額な保険もありますので注意が必要です)

「よこ」を考えて選ぶことが大切

若いうちは先のこと(「よこ」)を気にしない方が多いですが、医療保険のありがたみが増すのは高齢になってからです。年齢と共に、入院する確率も上がり、一度入院したら入院日数も長くなりがちです。ですから、4のように高齢になってから給付が下がるタイプは、実状にあっているとは言いにくいですね。

3の場合は、肝心の高齢になってからの保障がなくなります。一時金を払って継続できる場合もありますが、定年直前になって高額な一時金を用意するのであれば、結局一生のうちに負担する総額が大きくなってしまうことがあります。

そうなると、仮に目先の保険料が高かったとしても、「よこ」の長い1や2のような保険が実情にあってくるということになります。

このように保険を考える時も、「たて」と「よこ」、つまりどれだけの保障内容がいつまで続くのか、ということを確認することが大切なのです。

さて、前回から2回に渡って、「たて」と「よこ」という考え方をご紹介してまいりましたが、やはり、保険においても長期的に見て価値ある保険を探すことは、間違いのない選択方法のひとつといえるのではないでしょうか?

井上雅夫

住宅メーカーに30年いた経験を生かし、相談者の家計とローン、教育や将来について、分かりやすく親切なアドバイスを心掛ける。グッドヒル・プランニング代表。CFP・ローンアドバイザー・宅建主任。

井上雅夫
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