入院や手術による思わぬ出費に備える保険です。病気やけがは誰にでも可能性があるので、個人個人に必要な保険です。
医療保険という場合、広い意味では、特定の病気に特化した「がん保険」なども医療保険に含まれますが、ここではそれらを除いて、一般的に病気やケガに広く対応する医療保険(入院保険)について説明します。
※このタイプの医療保険は、がんによる入院や手術も保障対象となります。
特徴
医療保険の代表的な保障は、入院した時の「入院給付金」と手術した時の「手術給付金」となります。
入院給付金
入院日数に応じて、日額○○円という保障となります。
商品により、日帰り入院から給付されるもの、1泊2日から、入院5日以上からなどがあります。また1入院あたりの限度日数や保険期間中の通算の入院限度日数も商品によって変わってきますので十分確認することが大切です。
手術給付金
手術をした場合に支払われる給付金です。この手術給付金は手術の内容によって入院日額の10倍、20倍、40倍などがと倍率が決まっているものや、一律で5万円などのように給付額が決まっているものがあります。
そのほか、3大疾病や生活習慣病の保障を手厚くする保障がある保険や女性特有の病気に対する保障を手厚くした女性保険などもあります。また先進医療にかかる費用を保障してくれる商品もあります。
医療保障が中心の保険なので、死亡保障については低額であるか、ついていない場合も多いです。
保険期間
医療保険には、保障が一定期間の定期タイプと一生涯続く終身タイプとがあります。
定期タイプは更新のたびに保険料が上がり、終身タイプはずっと同じ保険料になります。また通常、定期タイプでは一定の年齢で更新ができなくなったり、保障が削られたりするので、高齢になってからの病気やけがのリスクを考えると“終身タイプの方が安心”です。
病気やケガのリスクは、誰にでもあるので、基本的にはすべての方に必要性がある保険といえます。加入時のポイントとしては、「いくらくらいの保障」が、「いつまで必要」であるかをはっきりさせて商品を選ぶようにしましょう。
まとめ
入院や手術で医療費が多くかかる場合に備えて、できるだけ入っておいた方がよい保険です。特に高齢になるほど病気やけがのリスクは高くなりますので、終身タイプがお勧めです。
医療保険は、今後、入院・手術の保障から通院や治療についての保障にシフトしていく可能性があります。最新動向をFPに相談して加入するとよいでしょう。
※保険会社や商品によって内容が異なる場合があります。詳細は各保険会社にご確認ください。