がん治療で、早期発見がなぜ重要?

                 

執筆:井上雅夫/更新:2012年12月03日

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がんは、不治の病?

日本人の死因で最も多いのはがんです。年間約30万人、約3人に1人ががんで亡くなっており、その割合も近年増加傾向にあります(厚生労働省「人口動態統計」)。

また、厚労省の推計によれば、日本のがん患者数はおよそ300万人といわれています。ちなみに2番は心疾患、3番は脳梗塞(脳血管疾患)です。よく「三大疾病」というのはこの3つを指す訳ですね。

さらに、一生のうちにがんと診断される確率は、女性で3人に1人、男性ではなんと2人に1人にのぼります(がん研究振興財団の「がん統計」では男性53.6%、女性40.5%)。

こういった数字をみると、やはりがんは最も恐ろしい病気といわねばなりません。

不治の病といわれ、口にすることさえ忌み嫌われるがんですが、しかし、最近はかなり事情が変わってきています。次の2つの数字をご覧下さい。

  乳房 子宮
頸部
直腸
5年相対
生存率A
85.5% 71.5% 62.1% 65.2% 25.6%
5年相対
生存率B
97.7% 92.3% 95.2% 94.0% 68.7%
  • 出所:がん研究振興財団「がん統計2010」
  • ※5年相対生存率とは、がんと診断されてから5年後に生存している確率が、同じ年齢分布の日本人の平均に比べてどの程度かを表す数字のこと。

どちらも「がん統計」の数字ですが、Aは診断されたすべてのがん患者が対象であり、Bは診断時点でがんがひとつの臓器だけに留まり、他の組織に転移していない患者(専門的には「がんがはじめにできた臓器(原発臓器)に限局されている」患者)だけの数字です。

両者にかなりの差を感じられませんか?上の表では、乳がんの5年生存率は、「限局」であれば97.7%という高い数字になっています。

このようにがんは、転移がある場合とない場合では、その後の生存率に大きな違いがあります。医療技術の進歩と同時に、転移以前の早期発見がいかに大切かを物語っている数字です。

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がん治療は早期発見がカギに

では、「治癒」に繋がる早期発見とは、どういうことでしょうか?これをひと言でいえば、がんが基底膜(きていまく)を越えないうちに発見することです。基底膜が一体何のことか分からない、という方もいらっしゃると思いますので、詳しく説明します。

私たちの皮膚は、表皮から深部に向かって、上皮、基底膜、間質に分かれています。上皮内には血管・リンパ管が通っていないので、がん細胞であっても上皮内では転移の可能性がない(少ない)とされています。

子宮頸部におけるがん(悪性新生物)と、上皮内新生物

がん(悪性新生物)と上皮内新生物の違い

しかしがん細胞が基底膜を超えて間質に到達すると、リンパ液や血液の流れに乗って、全身に流れていきます。そして、がん細胞は流れ着いた先で再び増殖して広まってしまう、つまり転移してしまうのです。

がん細胞が原発臓器から他の臓器に転移を起こしている場合には、一般に根治的な治療は難しくなります。これが、がん治療において早期発見が大切な理由です。

芸能人や有名人の中にも、がんと闘い克服される人もいれば、比較的発見が早くてもあっけなく旅立たれる人もいますね。発見時点で、がんが基底膜を超えて転移の可能性があったかどうか、が大きな分かれ目ともいえるでしょう。

このようながんの転移のメカニズムがわかれば、早期発見の重要性がより深く理解できるのではないでしょうか?

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がん検診をおすすめ

そんながんの早期発見に役立つのががん検診です。ところで、「検診」と「健診」の違いについてご存知ですか?

「検診」とは特定の病気を発見し、早期に治療を行うことが目的です。具体的にはがん検診や糖尿病検診等があります。特にがん検診は特定の部位ごとに行われるのが一般的です。

それに対して「健診」とは身体全身を対象に健康かどうかを確認し、健康上の問題がなく、社会生活が正常に行えるかどうかを判断します。私たちが日頃受ける健康診断のことです。

がん検診の目的は、死亡に至る可能性の高いがんを、できるだけ正確に見つけることです。胃や大腸、肺、乳房、子宮など、がんができる部分が異なればがんの特徴も変わってきます。がん検診では、それぞれのがんを調べるのに適した検査が用意されています。

具体的には、次のような検査があります。

検診項目 検診内容
胃がん
(胃・十二指腸等)
上部消化管X線検査
<上部消化管内視鏡検査等>
大腸がん 免疫法便潜血検査2日法
<大腸内視鏡検査、注腸X線検査等>
肺がん 胸部X線検査、喀痰細胞診、低線量CT肺がん検診
<胸部CT検査等>
子宮がん 子宮頸部の細胞診
<狙い組織診、子宮体部細胞診、子宮内膜組織診、超音波等>
乳がん 視触診及び乳房X線検査 (マンモグラフィ)
<超音波検査、マンモトーム生検等>
肝臓・胆のう・すい臓・腎臓がん 腹部超音波検査
<腹部CT検査>

出所:東京都がん検診センター。< >内は主に精密検診項目

「健診」も「検診」も、基本的に日常生活を送るうえで、特に健康上の大きな問題を抱えていない、無症状の人を対象にしています。

何らかの体の不調を感じられている場合はもちろんですが、特に症状がない場合にも、40代に入れば、年に1回の定期健康診断を受けて、早期発見できるような体制を作られることをおすすめします。

執筆者プロフィール

井上雅夫

住宅メーカーに30年いた経験を生かし、相談者の家計とローン、教育や将来について、分かりやすく親切なアドバイスを心掛ける。グッドヒル・プランニング代表。CFP・ローンアドバイザー・宅建主任。

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